No.303 - 松下美術館

過去の記事で、12の "個人コレクション美術館" を紹介しました。以下の美術館です。 No. 95バーンズ・コレクション米:フィラデルフィア No.155コートールド・コレクション英:ロンドン No.157ノートン・サイモン美術館米:カリフォルニア No.158クレラー・ミュラー美術館オランダ:オッテルロー No.167ティッセン・ボルネミッサ美術館スペイン:マドリード No.192グルベンキアン美術館ポルトガル:リスボン No.202ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館オランダ:ロッテルダム No.216フィリップス・コレクション米:ワシントンDC No.217ポルディ・ペッツォーリ美術館イタリア:ミラノ No.242ホキ美術館千葉市 No.263イザベラ・ステュアート・ガードナー美術館米:ボストン No.279笠間日動美術館茨城県笠間市 笠間日動美術館以外は、いずれもコレクターの名が冠されています。今回は、その "個人コレクション美術館" 続きで、鹿児島県にある松下美術館のことを書きます。 松下美術館の場所 松下美術館(鹿児島県霧島市福山町)は、鹿児島の錦江湾に面して東側にあります。鹿児島市内からみると桜島の反対側(大隅半島側)にあたります。 大隅半島にJRはないので、公共交通機関で行くとすると日豊本線の国分駅で降り(国分は京セラの最大の工場があるところ)、そこからバスに乗り換えて30分程度です。ただ、バスの回数が必ずしも多くない…

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No.302 - ワクチン接種の推奨中止で4000人が死亡

デヴィッド・グライムス 「まどわされない思考」 (角川書店 2020) No.296「まどわされない思考」で、アイルランド出身の物理学者・科学ジャーナリストのデヴィッド・グライムス(以下 "著者" と記述)が書いた同名の本(角川書店 2020)の "さわり" を紹介しました。今回はその続きというか、補足です。 『まどわされない思考』(="本書")では、世界で広まる "反ワクチン運動" について書かれていました。WHOは2019年に初めて、全世界の健康に対する脅威のトップ10の中にワクチン接種への抵抗を入れたともあります。確かに "ワクチン接種に反対する運動" は、感染症の蔓延防止や病気の撲滅にとって大きな脅威です。 実は、No.296では省略したのですが『まどわされない思考』には日本のワクチン接種に関する状況が出てきます。それは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」のワクチンで、今回はその話です。 ヒトパピローマウイルス(HPV) まず著者はヒトパピローマウイルス(HPV, Human papilloma virus。papilloma = 乳頭腫)と、それに対するワクチンについて次のように説明しています。以下の引用で下線は原文にありません。また段落を増やしたところがあります。 HPVの恐怖に人類ははるか昔からおびえつづけている。おそらく、人の本能一つ、性欲と関係していることもその一因だろう。HPVは性的な接触の際に伝染する。170を超えるウイルス株が知られて…

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