No.153 - 中島みゆきの詩(7)樋口一葉
今までに、中島みゆきの詩に関して7つの記事を書きました。
No. 35 - 中島みゆき「時代」
No. 64 - 中島みゆきの詩( 1)自立する言葉
No. 65 - 中島みゆきの詩( 2)愛を語る言葉
No. 66 - 中島みゆきの詩( 3)別れと出会い
No. 67 - 中島みゆきの詩( 4)社会と人間
No. 68 - 中島みゆきの詩( 5)人生・歌手・時代
No.130 - 中島みゆきの詩( 6)メディアと黙示録
の7つですが、今回はその続きです。
日本文学からの引用
No.68「中島みゆきの詩(5)人生・歌手・時代」で、《重き荷を負いて》(A2006『ララバイSINGER』)という曲の題名は、徳川家康の遺訓である「人の一生は、重き荷を負いて遠き道を行くがごとし」を連想させると書きました。あくまで連想に過ぎないのですが、こういう連想が働くのも、中島作品には日本の歴史や文化に根ざした詩がいろいろあるからで、たとえば、
《新曾根崎心中》 『夜を往け』1990
《萩野原》 『EAST ASIA』1992
《雨月の使者》 『時…