No.104 - リンカーンと奴隷解放宣言
このブログの記事で、今まで何回か歴史上の「奴隷」についての記述をしました。
No.18「ブルーの世界」
18世紀アメリカ(サウス・カロライナ州)において、奴隷制プランテーションで青色染料・インディゴが生産されたこと。
No.19「ベラスケスの怖い絵」
17世紀のスペイン王室での奴隷の存在。特に「慰み者」と呼ばれた異形の人たち。
No.22「クラバートと奴隷(1)スラヴ民族」
中世西ヨーロッパ(8~11世紀)における奴隷交易。奴隷になったのは中央ヨーロッパのスラヴ民族。
No.23「クラバートと奴隷(2)ヴェネチア」
同じく中世ヨーロッパ(12~15世紀)におけるヴェネチアの奴隷交易。奴隷になったのは黒海沿岸の人々。
No.33「日本史と奴隷狩り」
戦国時代の戦場における「奴隷狩り」と、ポルトガル人による日本人奴隷の「海外輸出」。
の5つです。その継続で、今回は「リンカーンの奴隷解放宣言」についてです。なぜこのテーマかと言うと、最近の(と言っても半年以上前ですが)朝日新聞に奴隷解放宣言についての解説記事(2013.5.13)が掲載されたことを思い出したからです。その記事の要点も、あとで紹介します。
奴隷解放宣言
そもそも「奴隷解放宣言」は、南北戦争の途中で出されたものであり、それはリンカーン大統領率いる合衆国(=北軍)が、南部連合(=南軍)との南北戦争を戦うための「大義」を「後づけで」示…