No.89 - 酒を大切にする文化
No.31「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」でワイン(赤ワイン)の話を書いたのですが、そこからの連想です。
No.31で書いたのは、イタリアワインである「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」をたまたま飲む機会があり、その味に感動し、それ以降「ワイン好き」になったという経緯でした。しかし「ワイン好き」の理由は、単に味や香りが好きということだけではないと自己分析しています。その他の理由として、
◆ ワインは(主として)食中酒である
◆ ワインを大切にする文化がある
の2点が大きいと思っているのです。
食中酒というのはもちろん「酒が料理を引き立て、料理は酒のおいしさを増すという相乗作用を引き出す酒」ということです。これが食事の楽しみを倍加させる。ワインと食事の「マリアージュ(=結婚)」などと言います。No.12-13「バベットの晩餐会」では
・ヴーヴ・クリコ 1860(白・発泡性)
・クロ・ヴージョ 1845(赤)
が食中酒として使われていました。もちろんバベットの故郷であるフランスのワインです。
ワインを大切にする文化というのは
◆ワインの造り手◆レストラン関係者(シェフ、ウェイター、ソムリエなど)◆ワインの流通にかかわる様々な人々や組織(ショップ、評論家、ジャーナリズムなど)◆ワインの消費者
のそれそれが、品質の良いワインを育はぐくみ、楽しむという点において、それぞれの立場か…